こんいろのブログ

ハロプロ関連の記事が主。後は将棋と猫を少々

だーさくの愛され方

吉田先生は考えながら、
「私も結婚してますし、子供も二人産んでいます。
夫との夫婦生活も人並みに経験しています。

だから男女の性行為も人並みだと思うのですが、
女同士の行為は、医師としても一人の女としても
全く知らないのですが」

さくらはうなづいて、
それはわかります。知識としてどの程度なんですか?

吉田先生は、レ・・・と言いかけて口を閉じる。

さくらは、レズ。と言いたいのかなと思う。

「同僚の看護師さんが読んでるそういうコミックを
少し読んだことがあるのですが、確かそういうのは、
花の名前で、水仙とか?」

『百合です』さくらはすぐに訂正する。

先生はあわててうなづきながら、
「そうでしたね」 先生は考えてから、言葉を
選びながら、

「・・・そのぉ、道具を使うのですか?」

さくらはきっぱり、
私達は、全く使いません!使う人もいるようですが。

「そ、そうですか。ではどのような・・・」

さくらがちょっとつまると、あゆみが答える。

主に、手と指。それに口とかですね。

「そうですか。その~デリケートな部分には」

あゆみは、
一度、間違えて指先をあの部分に入れてしまった
事があるのですが、痛がったので二度と入れません。

「では、主に使う部分は、口、手、後は」

さくらが、
後は、主に舌です。全身舐めまわします。

先生は感心したように、
「全身ですかぁ~」

さくらは少し微笑んで、
全身と言っても、それは言葉のあやです。
主に、身体の感じやすい部分です。

「感じやすい部分とは?」
先生も、段々核心をついてくるようになる。

今度はあゆみが、
まず唇です。ここは私の唇でふさぎます。
それから下がって顎から首を舌で舐めて行きます。
それから胸ですね。

先生は段々直線的に下がって行くなと思う。

それから乳首ですね。舐めて行くと尖っていくのが
わかります。 そこであゆみが先生に質問する。

先生は、女性の身体で刺激すると尖って膨張する
部分がもう一つあるのがわかりますか?

先生は、上方へ視線をやって瞳を動かして考えていたが、
「婦人科医師として言わして頂きますと、そこは
女性の尿道口の上にある、陰核ですね」

あゆみは、
正解です。さすがに婦人科の先生ですね。

あゆみはさくらの方をちらっと見ると、
さくらは表情は変わらず顔色も変えなかったけど、
その耳が赤くなっている。そして先生の耳も少し
ピンク色に染まっているのを見逃さなかった。

さくらの事はよくわかるけど、
先生も、どうやら同じ部分が特に感じるらしい。

そこで先生は、女性同士の愛し方の話をやめる。

「はい。よくわかりました。もしあなた達が受胎に
成功して妊娠して、妊娠初期症状を乗り切って
安定期に入れば、思う存分に愛し合っても大丈夫です」

二人は病院からタクシーで二人の住む家に帰って来た。
すでに暗くなっていたが、家の前の道路には、
幸いな事に報道陣の車は一台も見当たらなかった。

家の中に入り鍵を掛けると、思わず二人は抱き合って
キスをする。長い間合わせていた唇を離すと、
お互いを見詰めて笑い合う。

もちろんこれで終わりでは無い。これから始まるのだ。
もし受胎に失敗しても何度でもやり直せばいい。
子供が産まれるまで。

久しぶりに二人だけの楽しい夕食を終え、
お風呂に一緒に入り、そしてベッドに入る前、

「ねえ、先生に説明した事をこれから思う存分に
試してみない?」

「もちろん、思う存分にね」


それから約一年後に、あゆみとさくらは記者会見に
臨んだ。お互いが産んだ二人の赤ちゃんを抱きながら。

終わり。


一応、これで完結にしました。
あっけないラストになったような気がしますが、
この辺が潮時のような気がします。

ブログのアクセス数を見ていても、自分にしては
過分の方に読者になって頂いて感謝しています。
本当にありがとうございました。