こんいろのブログ

ハロプロ関連の記事が主。後は将棋と猫を少々

アイドルは悪魔の子供 エピローグ

アヤカは、小鳩がかみこにしっかりと手を握られて
受信して神子とお喋りしてる所を、かみこの側に来て、

「どうしたの?うかない顔をして嬉しくないの?」

「・・・嬉しいよ。でもママは神子ママと会話してるけど
私とは一方的に受けるだけだから羨ましいの」

アヤカはうなずくと、
「そうなんだ。でもね、あなたが百万光年先からの
神子の送信を中継して小鳩さんに伝えているからよ。
神子とあなた、小鳩さんとあなた、神子と小鳩さんの
三人の絆がそれだけ強いという証しなのよ」

かみこはアヤカを見てうなずいて笑顔を見せた。
「そうなんですね。よくわかりました」

かみこはアヤカに体寄せた。小鳩の手はかたく
握り締めながら。

アヤカはかみこの一方の手を握ると、神子と小鳩の
会話する様子がはっきりと流れ込んで来る。

ふとかみこがアヤカに、
「さっきアヤカさんが、ママが自分の手首をナイフで
切りつけた事を感知して、これは以前経験したと言ったけど
どういう事なのですか?」

アヤカはうなずくと、
「これはあなたには話した事は無いのだけど、

アヤカは、小鳩が神子が突然いなくなった時、
アヤカが太陽系と地球を支配していた時、東京に
置いていたサターンの支所を小鳩が嗅ぎつけて、

神子の行方を求めて支所に殴り込んで大暴れした時に
アヤカが駆けつけて小鳩に神子の窮状を伝えて、
サターンにより、神子と小鳩への査問委員会が開かれて
厳重な厳罰が下されようとしていて、

そんな時に小鳩の乱暴な行為は火に油を指すような
物だと言って、神子は悪魔にとって最悪の事態、
下天落ちの罪になると言い、下天落ちとは悪魔に
とって最低最悪のもので、何千万年何億年も苦しみが
続く罰だと説明すると、

小鳩は、自分のせいで神子が下天に落とされる、
自分さえ死んでしまえば神子が救われるのだと悟り

隠し持ったあのナイフ、アヤカはちらりとテーブルに
置いたあのナイフを見て、そのナイフで神子のために
死ぬために、自分の喉を突き刺そうとしたのよ」

かみこは茫然となって聞いていたが、
「・・・ママは神子ママを救うために死のうと
したのですね」

「そうよ。何とか私は寸前にそのナイフを飛ばして
小鳩さんの命を助けたのだけど」

かみこは涙を流しながら、
「ありがとうございます。ママを助けてくれたのですね」

その時小鳩が神子との会話を止めてアヤカを見ている、
そしてアヤカはかみこを通じて、神子の意識を感じた。

『アヤカが小鳩を救ってくれたのね・・・』

アヤカは、
「あら、その事は神子にも内緒にしてたのに
バレちゃったわね」

小鳩はまた神子との会話に戻る。

アヤカはかみこに、
「あなたが、小鳩さんの手首の出血を舐めて唾液で
拭ってあげた事で小鳩さんの出血が止まったのよ。
あなたの唾液は傷を治す効果があるのよ。
今度はあなたが小鳩さんの命を救ったのよ」

かみこに、神子の意識が伝わる。

『かみこ。小鳩を救ってくれてありがとう』

「神子ママ・・・」


若菜が、ちょうど今度のライブの事で事務所に
来た時にそれを知った会長からスマホに部屋に
来るようにと連絡が来た。

若菜が会長の部屋に入ると会長は座らせると、
若菜にスマホからハロプロオフィシャルを開いて
所属メンバーの名簿を見るようにと言われて
見ると、若菜の名前の前に、
「福田かみこ」の名前があった。

若菜が会長の顔を見ると、
「その通り現在福田かみこは、我社の所属メンバーだ。
アンジュルムでは彼女は休養扱いになっている」

「はい・・・」
「これは、自分の勘に過ぎないのだけど、若菜だけは
彼女の消息を知ってるんじゃないのかい?」

若菜は返答に困った。まだとても事実は言えない。

「いや、若菜が知っていようと知らないにしても
関係なく、もし彼女に連絡が取れるとしたら、
伝えて欲しい。何時でもアンジュルムに復帰する気が
あれば連絡して欲しいと」

若菜はしばらく会長の顔を見詰めていたが、

「はい。もし連絡出来たならば、そう伝えます」


終わり。

 

悪魔の支所へ殴り込んで大暴れする小鳩。

meiberu.hatenablog.com

 

小鳩が神子のために自分の喉をナイフで刺そうとする所。

meiberu.hatenablog.com

 

これで、「アイドルは悪魔の子供」完結しました。

この話はもしアイドルが悪魔の子供だったらどうなるか

妄想した書いた話ですが、もし武道館の天井までジャンプ

するアイドルなんていないですねw

書いていて楽しかったです。かみこがアンジュルム

復帰すれば嬉しいけど、まず無いでしょうね。