だーさくの愛の種
ついに同性同士の結婚が衆参国会で審議されて全会一致で
承認されて、来年度四月より施行 する事になった。
だーさくの結婚は、これが以前ならばもし男女の恋愛で
結婚となったらスキャンダルになってだーさくは
脱退扱いになるのだけど、二人は女の子同士。
なので事務所としては結婚を認めざるを得ない。
ただし、メンバー同士の結婚は建て前として
風紀を乱す事になるとして捨て置けなくて、
リーダー卒業後の秋ツアーでだーさくは
めでたく、寿（ことぶき）卒業となる事になった。
よってだーさくの二人は結婚後は自由になり
愛の種。として、「子作りプロジェクト」に専念する
事になった。
そうなれば、注目されるのはだーさくの二人をどうやって
受胎、妊娠させるか、その手段という事になるのだけど。
それについて多くのマスコミの取材に対して、
研究者の医学博士と女性婦人科医師は多くを語らず、
詳細は結果が出た後に説明するとして、ヒントとして
毎月子宮に降りてくる卵子にあるとして、
子宮に降りて来た卵子を体内から取り出して徹底的
調べ出す事にあるとだけ語った。
女性医師は最後に言った。
「精子無しで、いかに卵子に受精するか。それは卵子だけが
知っているような気がします。そう確信しています」
